こんにちは!
スタジオフォトアライ・ジュエ店長の
荒井ゆうすけです。
今日は忘れがちだけど、コミュニケーション(会話)には
こういうことが大切なんだよね、というお話をしていきます。
人に話を聞いてもらいたいって思う人は、短い内容なので参考にしてみてください。
それでは、スタートです!
コレ、忘れてない?
僕には今日、6歳になる娘がいます。(5月25日)
娘はとくに激しいわがままも言うことなく
それなりに素直に育ってきました。
ただ、悩むことのほどでもないのですが、
少し僕や妻が困っていることがあります。
それは…
「ばっかり食べ」しか、しないこと!
なんとなく、わかりますか?
朝ごはんでも、夜ごはんでも、そうなんですが、
同じ種類のものに箸をつけたら
ずっとそればかり食べるんです。
例えば、少し前の夜ごはんは、焼きそばだったんです。
献立としては、
「トマト」「焼きそば」「みそ汁」「イチゴ」という内容だったのですが、
トマトならトマトだけ、みそ汁ならみそ汁だけ…
一種類ずつだけを、なくなるまで食べるのです。
そして、圧巻なのが、焼きそばです。
麺の他にも当然、白菜や人参、エビやお肉など
たくさんの具が入っていますよね?
娘は、その具の1つ1つにも
ばっかり食べをするんです!
#麺を1本1本食べているときも
最終的には、全部残さず食べるから
特に問題がないような気がしますが、
具材単体の味だけしか、知らないのです。
一人で食べられ始めたときから、ずっと、ばっかり食べ。
ご飯(お米)も例外じゃないんです。
お米も、お米ばっかり食べるんです。
僕は、焼きそばでも、一緒にお米を食べるくらい、お米とおかずのハーモニーが好きなんですが、
娘には理解されないし、興味も示せない。
ちなみに、口の中で色々な食材が混ざって、味が変わることを
「口中調和」っていうらしくて、
いろいろと混ぜて、別の良さを惹き立たせることが、
調和を大事にする日本の精神的な気質にあっている感じがします。
娘には、その、口中調和と文化や意味のつながりを感じてほしいと思っており
機を見ては、「ご飯とおかずを一緒に食べると美味しいんだよ」って言っています。
当然、聞きませんよね…。
だから、言い方をこう変えてみたんです!
「ご飯とおかずを一緒に口の中に入れて、もぐもぐすると、1モグモグで10回の魔法がかかって、いろんな味になるんだよ」って。
それを聞いていた妻も
(あとから聞いた話で)
「めっちゃいいこと言う!これは食べようとするやろなー」
と、言うんです。
でもね、娘が放った言葉は、こうでした…
「それ、私に食べさせようとしている、『魔法』だよね。」
見透かされていました。。。
いや、そんな操作してやろうっていう意図はなかったんです。
そして、ここで気がついたわけです。
【人に影響を及ぼしたいなら、Whyを伝えよ】ということを。
僕はまかりなりにも、メンタルケア心理士として、心理学や脳の構造(主に感情や思考の理解)を学んでいます。
なのに、めっちゃ基本的なことが抜け落ちていました。
人に影響を及ぼしたいなら、「なぜ?」をまず伝えるのが、一番いいのです。
これは、太古の昔から、人間の脳の構造上として、そうなっています。
「なぜ?」を聞かされると、人間の脳の一番古くにできた部位が反応します。
この部分は、は虫類脳と言われていて、主に感情を司っている部分なんです。
人の動機のほとんどは、この感情から発生するもので、直感と呼ばれるものです。
この「Why」は、そうしてほしい理由みたいなもので、
その理由は、別段、特別なものでなくてもいいのです。
実験として、コピー機でコピーをとるときに
先に並んでいる人に、どうすれば、順番を変わってもらえるか?というものがありました。
1.ただ、お願いする
2.急がないといけない理由を伝えて、変わってもらう
3.「コピーをとらないといけないので、先にさせてください」と言う
一番、順番を変わってもらえたのが「2」でした。
そして、面白いのが「3」だったときも「2」と変わらないくらい、順番を変わってもらえたということです。
「3」なんて、コピー機の前に並んでいる人は、全員コピーをとりたい人で、成り立ちにくい理由ですよね。
確か、「2」と「3」の違いは、1%の差だったと思います。
(「1」で65%、「2」で97%、「3」で96%くらいだったような気がします。)
状況や環境や場面にもよりますが、ただお願いするだけ(What)だけよりも、
なんらかの理由や想いを伝える、Whyからはじめた方が、いいというわけです。
こういうこと、普通に知識として知っていたんですが、めっちゃ大事なときに活かしていなかった。
僕は娘に、小手先のWhatだけを伝えて、行動を変えてもらうとしていたんですね。
そりゃ、うまくいかんわ、と。
ちょうど、一昨日にイチゴのケーキを食べる機会がありました。
案の定、娘は、「イチゴ」「クリーム」「スポンジ」を分解しています。
だからね、僕の失敗を踏まえて、こう言い換えたんです。
「パパはな、娘ちゃんに、いろんなことを知ってほしいんよ」
「子供のときに、いろんなチャレンジをしていたら、大きくなって新しいことを始めるときに、はじめやすくなると思うからさ。」
「大事な娘ちゃんには、チャレンジすることを楽しんでほしいの。」
そう言うと、娘は少し考えて、なんと、生まれて初めて(ケーキは)
イチゴ、クリーム、スポンジを一緒に、同時にお口の中に入れてくれたんです!
#なんだこの壮大そうでいて小さい話は
#うちでは一大事
そして、「美味しい😊」とひとこと。
僕たち大人は、子供より知っていることが多いから、なんで、しなきゃいけないかを、はしょりがちですが
この「なんで?」を伝えることの意味はとてつもなく、大きい変化を関係に生み出すと思います。
本当に、食べさせようと「魔法」に頼ってしまった自分に笑えます。
実際、「食べさせたいから、そう言ってるんやんな?」って
娘に言われたとき、妻は爆笑してました…
同時に、そんなことを分析できて、僕にブーメランを返せるようになったんだなーって
成長を感じて、微笑ましいような、寂しいような、そんな気分も味わえました。
もし、今後、誰かに何かをお願いするときは、「なぜ?」から始めてみては、いかがでしょうか?
それでは良い1日をお過ごしください。
ありがとうございました!
人生にベクトルを:荒井ゆうすけ
コメント